12月度は、11月下旬に群馬県の木材防腐処理工場へ運び込んだ木材に対して、密閉型の釜の中に木材を入れ、薬剤を充填して減圧、加圧することで薬剤を木材の内部まで浸み込ませる加圧式処理という方法で、木材の寿命を延ばす防腐処理を行いました。また、防腐処理がきちんと行われたことを、弊社の品質証明員とともに工場へ検査に赴いて確認し、宮城県内にある宮大工さんの屋根付き工場へ運搬しました。
年明けの1月9日(火)より、いよいよ透かし橋を全面通行止めとさせていただき、透かし橋の上側を構成している木材部を全て撤去します。これによって島と島を繋ぐ橋は、H形鋼と呼ばれる、幅が30㎝の鋼材2本だけで繋がることとなります。木材撤去完了後に、木材で隠れていた鋼材部の再塗装を行う予定です。
観光のため松島へ訪れる方々には大変申し訳ありませんが、透かし橋及び五大堂へは、4月10日頃までは行くことができなくなりますので御了承願います。引き続きまして皆様の御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
写真上部:防腐処理済み木材目視確認
写真中段:呈色試験実施状況
写真下段:呈色試験結果(青色部が防腐薬剤浸透済み)
令和5年12月度
工事部 高橋
本工事の11月度は、先月施工した第2、第3橋の既設塗装の剥離作業に引き続き、鋼材部の錆打ちと金属パテによる補修、素地調整を行いました。その後、防錆前処理剤塗布から、防錆塗装(2回塗り)、中塗り、上塗り作業により、橋梁下部の鋼材部分はピカピカに生まれ変わりました。
また、宮大工さんの工場では、四角い形のまま納品されてきた木材を橋の形になるように加工して、木材の寿命を延ばす防腐処理を行うため、群馬県にある木材の防腐処理工場へ運搬しました。12月中に防腐処理が完了し、宮城県へ戻ってくる予定です。
観光のため、透かし橋を通行する皆様におかれましては、腐食が進んでいる高欄と呼ばれる手摺に触れないよう、特に注意して通行するようお願い致します。引き続きまして皆様の御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
令和5年11月度
工事部 高橋
本工事の10月度は、先月施工した第2、第3橋の吊足場組立作業、橋梁下部の調査に引き続き、腐食した鋼材の交換を行うために工場で鋼材を加工して現場まで運搬し、交換作業を行いました。また、既設塗装を除去し、新しく塗装し直すための準備作業を行い、10月24日より既設塗装の剥離作業を開始しました。11月中に塗装作業を完了させる予定となっていますので、橋梁下部の鋼材部分はピカピカに生まれ変わります。
来年1月に透かし橋を通行止めにして木材部の交換作業が開始されるまでは、最も五大堂側の橋の腐食が激しいため、通行する皆様におかれましては高欄と呼ばれる手摺に触れないよう、特に注意して通行するようお願い致します。引き続きまして皆様の御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
写真上部:第3橋鋼材溶接状況
写真下段:第3橋塗膜剥離剤塗布状況
令和5年10月度
工事部 高橋
本工事の9月度は、日中の観光客の往来の妨げにならないよう、夜間作業にて透かし橋の真下に吊足場組立作業を行いました。また、吊足場組立完了後に橋の上からでは確認できなかった橋梁下部の調査を実施し、橋の上側を構成している木材部の腐食同様、橋の下側を構成している鋼材部の腐食も大分進んでいることが分かりました。10月から腐った鋼材の補修・交換や、塗装の塗り直しを行う予定です。
最も五大堂側の橋は特に木材の腐食が激しいため、通行する皆様におかれましては高欄と呼ばれる手摺に触れないよう、特に注意して通行するようお願い致します。引き続きまして皆様の御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
写真上部:透かし橋(木材部)腐食状況
写真中段:透かし橋(鋼材部)腐食状況
写真下段:吊足場組立状況
令和5年9月度
工事部 高橋
本工事の8月度は、工事の管理に必要な水準点の確認測量や、交換する各部材の採寸作業を行いました。写真は、真夏の暑い日差しを浴びながらも涼やかに佇む、透かし橋(第3橋)とともに写る五大堂と、装飾が繊細で雄大な五大堂の正面画像です。
9月4日の夜間より第2橋と第3橋の下に吊足場を設置するなど、いよいよ本格的に補修工事が始まります。大聖不動明王、東方降三世明王、西方大威徳明王、南方軍荼利明王、北方金剛夜叉明王の「五大明王」に見守られながら、安全に、丁寧に、確実に、静かに(夜なので・・・)、歴史に名を刻む名所に携わることができる喜びを感じながら、工事を進めていきたいと思います。
引き続きまして皆様の御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
令和5年8月度
工事部 高橋
本工事は、日本三景松島のシンボルともいえる五大堂へ通じる、透かし橋と呼ばれる3本の橋の補修工事です。
透かし橋は、橋の始まりと終わりにあるコンクリートの土台の上にまたがっている、主桁や横構と呼ばれるH形鋼などの鋼材の上に、木材でできている縦桁や横桁、床板、高欄と呼ばれる手摺が乗っかってできている橋です。ところが、塗装が劣化して鋼材が塩害を受けて腐食していたり、30年ほど前に交換した木材部が腐食してもろくなり、手摺に体重を掛けると柱が折れて海中へ墜落する危険性がある状態となっています。そこで、本工事では、9月から夜間作業で各橋の下に足場を設け、鋼材の錆打ちをし、金属パテで補強して再塗装をします。1月から3月までは橋を全面通行止めにさせていただき、昼間作業で木材部を全て撤去して新材と交換します。1年目に一番五大堂側の橋と真ん中の橋を直し、2年目に一番国道側の橋を直します。地元商店街等の各関係機関の方々や、遠路から日本三景松島に観光に来られる皆様には大変御迷惑をお掛け致しますが、約30年ぶりに化粧直しをする透かし橋もまた一興。と温かく見守って頂けたらなと思います。
皆様の御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
令和5年7月度
工事部 高橋
概要
工事概要 … 本工事は、五大堂に架かる透橋の橋梁補修工事です。
工事番号 … 令和5年度県債松島公園1-001号
工事名 … 五大堂第1橋梁(透橋)等補修工事
工事場所 … 宮城郡松島町松島字町内地内
工 期 … 自)令和05年05月19日
至)令和07年03月31日
発注者 … 宮城県
請負者 … 津田海運株式会社
所在地 … 宮城郡松島町松島字道珍浜38-1(現場事務所)
連絡先 … TEL:0225-23-0181(工事部)