

2月度の作業内容ですが、1月に続いて既設木材を解体してからでなくては塗装できなかった箇所の鋼材再塗装を行い、全て完了致しました。2月10日からは宮大工さんが木材部の組立作業に入り、実際に人が歩く部分の歩み板と呼ばれる部材と擬宝珠以外の組立が終わりました。
3月上旬に木材部の塗装、その後に歩み板の設置、擬宝珠の取付けを行い、吊足場の解体作業を行えば、本工事は全て完了致します。
観光客の皆さんに「いつから通れるようになるの?」と度々声を掛けられ、五大堂や透かし橋を御覧頂けないことを心苦しく思っていましたが、いよいよ3月末には新しくなった第1橋を通行することができるようになります。あと1ヶ月間、いやあと3週間ほど、皆様方の透かし橋補修工事に対する御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
写真上段:鋼材部再塗装完了
写真下段:木材部組立状況
令和7年2月度
工事部 高橋

1月度の作業内容ですが、1月14日(火)より透かし橋への通行を全面通行止めとさせていただきまして、1つ目の橋を解体しました。皆さんが実際に踏み歩く、歩み板と呼ばれる進行方向に向かって敷き詰められている板の下の、床板と呼ばれる橋の横断方向に敷き詰められている木材や、擬宝珠(ギボシ:玉ねぎのようなデザインの飾り)が乗っかっている親柱の腐食が大分進んでいました。人が橋の上を歩くのに重要な床板や、手摺の支えとなる親柱が腐食しているのはとても危険ですが、本工事で新材に交換されるのでこれでもう、ひと安心です。
また、1月下旬より夜間作業ではできなかった部分の鋼製主桁の再塗装作業を行っています。2月上旬に鋼材の再塗装を全て完了させ、2月10日頃からいよいよ木材部の組立作業に入る予定です。
3月末までに本工事は全て完了し、4月には新しくなった第1橋を通行することができるようになります。あと2ヶ月間、皆様方の透かし橋補修工事に対する御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
写真上段:床板撤去状況
写真中段:親柱撤去状況
写真下段:親柱の腐食(不可視部分)
令和7年1月度
工事部 高橋

12月度は、透かし橋に設置する木材の防腐処理が完了し、石巻市内にある宮大工さんの屋根付き工場内に運搬、保管する作業を行いました。
今回、透かし橋の主たる部分である木材部分を施工する業者さんについてですが、独特の曲線美を持つ透かし橋をそのまま原状復旧するためには相当の技術が必要とされます。そこで、石巻市内にある㈱北振宮大工という、寺社の建築などを手掛ける宮大工さんに今回の工事をお願いしました。我々土木建設業者が普段の工事でお世話になる型枠大工さんとは違う、宮大工さん独自の技術の高さには驚かされっぱなしです。先月度の写真にも載せましたが、7㎝四方の角材が、宮大工さんの手でみるみる丸くなっていく(架木(ほこぎ)と呼ばれる手ざわり抜群の手摺になります)。各木材を組み込んでいく複雑な構造の継手も寸分のたがいや隙間もなく、失敗すれば替えの利かない一発勝負の木材をどんどん加工していきます。本工事のものとは違いますが、工場内には製作を終えた神棚や寺社の屋根材の一部、賽銭箱や製作中の欄間(龍の模様の彫刻品)など、日本特有の歴史ある木工品がズラリ。何よりも、親分である棟梁をはじめとする宮大工さんらの、日本の古来特有の文化を守り、受け継いでいくという信念、意識の高さに脱帽です。しかし、最近は宮大工さんの数が激減しているそうで、将来の寺社などの建築物、木工品などへの影響が心配されます。
さて、令和7年1月14日(火)より透かし橋への通行を全面通行止めとさせていただきまして、現在の1つ目の橋を解体し、主桁(夜間作業ではできなかった部分)の再塗装後に、宮大工さんの手で新しい木材で橋の組立作業に入ります。3月末までに本工事は全て完了し、4月には新しくなった第1橋が見られるようになります。引き続きまして皆様方の透かし橋補修工事に対する御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
写真上段:□7㎝の木材が〇になっていく様子
写真中段:宮大工さん作(工場内で撮影)
写真下段:寺社の屋根材の一部(工場内で撮影)
令和6年12月度
工事部 高橋

11月度は、透かし橋の第1橋の主たる部材である木材を宮大工の工場にて加工していましたが、加工作業が完了し、群馬県にある木材の防腐処理工場へ木材の運搬作業を行いました。12月中旬までに防腐処理を完了させ、年内には石巻市の宮大工の工場へ木材を運搬して、年明けの木材取替え作業が始まるまで工場内で保管する予定になっています。来年の1月14日(火)より透かし橋への通行を全面通行止めとさせていただいて、本格的に橋の架け替え作業を開始します。橋のほとんどを構成している古くなった木材を全て撤去して、木材で隠れていた部分の鋼材の主桁の再塗装や、新しい木材を2次加工して組み立てを行い、第1橋を生まれ変わらせる作業に入ります。
3月末までに橋の架け替え作業を全て完了させ、4月には、第2、第3橋に続いてピカピカになった第1橋が見られるようになります。引き続きまして皆様方の透かし橋補修工事に対する御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
写真上段:木材加工状況(宮大工工場)
写真下段:木材荷下ろし完了(防腐処理工場)
令和6年11月度
工事部 高橋

10月度は、第1橋を構成しているうち最も重要な「主桁」と呼ばれる鋼材の既設塗膜の剥離、錆のせいで痩せた主桁の金属パテ補修、新しい塗装をきちんと主桁に馴染ませるための2種ケレン・素地調整、ハダカになった鋼材を錆にくくさせる防錆前処理剤の塗布、防錆塗装、中塗り、上塗り、以上の作業を夜間に行い、本工事における夜間作業は全て完了しました。
11月は宮大工の工場で木材の加工を行い、11月下旬に木材の寿命を伸ばすため、群馬県にある防腐処理工場へ木材を運搬して、防腐処理を行う予定です。
来年の1月14日(火)から全面通行止めとさせていただいて本格的に橋の架け替え作業を行い、3月末までに橋の架け替え作業を全て完了させ、4月には、第2、第3橋に続いてピカピカになった第1橋が見られるようになります。引き続きまして皆様方の透かし橋補修工事に対する御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
写真上段:主桁下地処理(錆打ち)状況
写真下段:鋼材再塗装 上塗り状況
令和6年10月度
工事部 高橋

9月度は、いよいよ夜間作業にて第1橋に吊足場を設置し、既存の塗膜片の成分分析を行うため、試験用塗膜片の採取を行いました。
昔(昭和中期まで)の塗料についてですが、古くなった橋梁の架け替えは莫大な費用と時間が掛かるため、橋梁の劣化を少しでも遅らせるために防錆効果の高い「鉛」を含有した塗料を使用していたそうです。鉛はPCBや六価クロムと同じく有害物質ですので、鋼材の塗装を塗り替える場合、旧塗装を剥離する際に職人さんが鉛を吸い込んで被曝しないように、曝露防止対策をして作業する必要があります(現在は、有害物質を含まずに防錆効果が高い塗料があるので安心です)。
透かし橋第1橋の既設の鋼材塗装には鉛が含まれているかの判断をするために、試験用に剥離した塗膜片を試験機関へ提出して試験結果が出るまで、現場は一時休工となります。試験結果は9月末か10月初旬に出る予定となっているので、試験結果に沿った工法で夜間作業を再開します。
来年の4月には、第2、第3橋に続いてピカピカになった第1橋が見られるようになります。皆様方の透かし橋の補修工事に対する御理解、御協力の程、どうぞ宜しくお願い致します。
写真上段:第1橋吊足場組立状況
写真下段:塗膜片採取状況(防護服、防毒マスク着用)
令和6年9月度
工事部 高橋
概要
工事概要 … 本工事は、五大堂に架かる透橋の橋梁補修工事です。
工事番号 … 令和5年度県債松島公園1-001号
工事名 … 五大堂第1橋梁(透橋)等補修工事
工事場所 … 宮城郡松島町松島字町内地内
工 期 … 自)令和05年05月19日
至)令和07年03月31日
発注者 … 宮城県
請負者 … 津田海運株式会社
所在地 … 宮城郡松島町松島字道珍浜38-1(現場事務所)
連絡先 … TEL:0225-23-0181(工事部)