こちら女川港(横浦地区)からの中継です。
3月1日の完成検査を終え、無事故無災害で完成となりました。施工に関しましては、港湾利用者の方々にご不便をおかけしましたが、逆に励ましのお言葉を頂き、感謝の念に堪えません。また、協力会社の皆様、未熟な現場代理人を叱咤激励してくださった諸先輩方ほか多くの方々との関わりがあって完成まで漕ぎ着けました。
『ありがとうございました。』
撤去した 仮設ハウスの 跡地にて
喧騒(けんそう)の日々を 懐かしみけり
令和5年2月度の横浦の最後の状況を伊藤がお伝えしました、またお会いする日を楽しみにしております。現場からは以上です。
令和5年2月度
工事部 伊藤
こちら女川港(横浦地区)からの中継です。
横浦のウインチ小屋裏の道路ですが、雨上がりはこんな状態で、水深10cm以上の箇所もありました。横浦地区最後の道路補修工事です。施工中は、港湾利用者の方々にご不便をおかけしましたが、これで大きな水溜まりが解消されると、喜んでいただけました。
3枚目の写真は、山裾にうずもれていた神様です。こちらも台座を作り、お引越ししていただきました。このお社がご神体なのですが、どなたかが、2柱の神様も祀ったそうです。向かって右側が大国主命(おおくにぬしのみこと)、別名「だいこくさま」、左側が事代主命(ことしろぬしのみこと)、別名「えびすさま」です。
だいこくさまは、右手に打出の小槌、左手に宝袋を持ち、米俵に鎮座しております。そして、えびすさまは、実はだいこくさまの息子で、日本で初めて釣りをした神様です。右手には釣り竿、左手には釣り上げた鯛を持っております。女川町の小さな港では、「事代主」と文字だけ書いてある碑をしばしば見かけます。(「じだいしゅ」ではなく「ことしろぬし=えびすさま」大漁祈願の神様ですー!!)
さて、隣の大石原地区や高白地区のラバータラップ取付けも完了し、工事もほぼ終了となりました。港湾利用者及び関係者の皆様のご協力や、当工事に携わった各業者の皆様のおかげで、無事故・無災害で工事を終えることが出来ました。この場をお借りして感謝を申し上げます。ありがとうございました。
令和5年1月度の横浦の状況を伊藤がお伝えしました、現場からは以上です。
令和5年1月度
工事部 伊藤
こちら女川港(横浦地区)からの中継です。
船揚場の一部延伸工事が完了しました。ドローンで撮影してびっくり、海底の様子がこんなにも鮮明に写るって、なんて綺麗な水なのでしょう!(←毎回、書いております。)
船揚場付近の魚を狙って、海鵜(うみう)のつがいが優雅に泳いでおります。人と鵜(う)との歴史は古く、各地の古墳時代の遺跡から鵜飼いを表現している埴輪(はにわ)が出土していますし、「古事記」や「日本書紀」にも鵜飼いに関する記述が見受けられます。長良川などで行われている鵜飼いは海鵜より一回り大きい川鵜(かわう)で行われ、「見せる(=魅せる)」おもてなしの手法として7世紀頃より始まりました。
先日は、潜水士が作業中、たまたま海鵜も同じタイミングで近くに潜り、海中で目が合ったそうです。黒い潜水服で身を固めたもぐりさん(潜水士)を、何かの生き物と思ったらしく(もしかすると、同族だと思ったのか?)、逃げもせず、じーっと見つめていたとか。私もそんな体験をしてみたかった・・・(夏季限定で、冬は嫌ですーーーーー!)
さて、1月から仮設ステージの撤去作業に入ります。大型重機の稼働や大型ダンプ等が走行しますので、漁港利用者等との第三者災害がないよう周囲確認・指差称呼を徹底し、気を抜かず、安全作業を心掛けましょう。
【終わり良ければ総て良し!】
令和4年12月度の横浦の状況を伊藤がお伝えしました、現場からは以上です。
令和4年12月度
工事部 伊藤
こちら女川港(横浦地区)からの中継です。
今月の安全教育・訓練は、レスキューベンチの使用方法について、実技を行いました。
普段は、事務所前で休憩及び喫煙スペースのベンチとして使用していますが、簡易金具を外すだけで、急病人や負傷者対応が必要な緊急時には、なんと!!担架に早変わりする優れものです。横浦の現場事務所には、素早い救助活動が行える新発想のベンチ2基を常備してあります。災害発生時、自力移動が困難な人々の避難・救助には担架は不可欠ですね。現場で一番軽そうな方を急病人に見立てて、4人で運びました。すーっと簡単に持ち上がったため、急病人(仮)は、「おおお」と驚いていました。
さて、この現場は野生の鹿が沢山いることでも有名です。夜、書類作成していたところ、「ぴゅーーーい!」という指笛のような音が暗闇の山の中から聞こえてきました。その後も仔猫が鳴いているような、鳥が鳴いているような、映画ドラえもんに出てきたピー助の鳴き声のような、なんとも表現しがたい鳴き声が続きます。調べてみると、秋は鹿の求愛の季節とのこと、ふと百人一首を思い出しました。
奧山に紅葉踏み分け鳴く鹿の
声聞くときぞ 秋は悲しき
この歌は昔から知っていましたが、鹿がどんな風に鳴くのかまで、調べたことはありませんでした。もの悲しいような、なんとも表現しがたい声です。聞いてみたい方は、是非、現場事務所まで足をお運びくださいませ。
プレハブの事務所周囲で鳴く鹿の
声聞くときぞ 書類終わらぬ
令和4年11月度の横浦の状況を伊藤がお伝えしました、現場からは以上です。
令和4年11月度
工事部 伊藤
こちら女川港(横浦地区)からの中継です。
雲一つない青空と色づき始めた山々を背景に、横浦船揚場の延伸工事が始まりました。今ある船揚場前の土砂や石を掘削・撤去し、新たな石を投入して均し、ブロックを据え付けていきます。海中での作業となるため、潜水士さんとの連携が重要なポイントです。
さて、この潜水士さんですが、文字通り水に潜(もぐ)って作業を行うので、私たちは親しみを込めて「もぐりさん」と呼んでおります。「もぐりさん」と共に活躍するのが潜水士船(作業船)で、こちらも「もぐり船」と呼ばれております。「もぐり船」の言葉のイメージって、そのまま受け取れば「潜水艦」?そうか、海中作業って潜水艦まで使うんだーと思ったのは、・・・昔の話です(遠い目)。
(ただいまBGMには、ビートルズのイエローサブマリンが流れております。)
横浦防波堤部の「捨石荒均し」という作業が終わり、出来形測定の水中写真を撮りました(勿論もぐりさんが)。水中とは思えないほど鮮明な写真に、驚いてしまいます。横浦の海の美しさを再認識し、これを守るためにも、掘削による濁りなどを極力抑えて、工事を進めていかなければなりませんね。
横浦船揚場は今年末まで使用できなくなりますので港湾利用者等にはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いします。また、大型重機や運搬車が稼働しますので、港湾利用者等との第三者災害がないよう周囲確認・指差称呼を周知徹底し、安全作業を心掛けましょう。
令和4年10月度の横浦の状況を伊藤がお伝えしました、現場からは以上です。
令和4年10月度
工事部 伊藤
こちら女川港(横浦地区)からの中継です。
防波堤部の補修工事が始まりました。防波堤部にコアカッターで穴を開け、水中不分離性コンクリートを打設します。特殊な混和剤を2種類使って製作されたコンクリートで、水中に直接打設しても水が濁りません。水底から1.3m付近の防波堤の壁の水中写真をご覧ください。天然のホヤがびっしり付着しているのがわかりますか?鮮明に撮れているのは、ここ横浦はこんなにも水が綺麗な海なのです。先日は、汚濁防止膜内に大量のイワシの群生が入り込んできて、太陽の光を受けキラキラと光っておりました。(翌日には、いなくなりましたが。)この美しい海を汚すことなく、慎重に施工を進めていきましょう。
さて10月からは横浦船揚場の延伸工事に入ります。船揚場は今年末まで使用できなくなりますので港湾利用者等にはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いします。また、大型重機等が稼働しますので、漁港利用者等との第三者災害がないよう周囲確認・指差称呼を徹底し、安全作業を心掛けましょう。
令和4年9月度の横浦の状況を伊藤がお伝えしました、現場からは以上です。
令和4年9月度
工事部 伊藤
概要
工事概要 … 本工事は、女川港(横浦地区)の防波堤先端部の補修及び船揚場の延伸工事です。
工事番号 … 令和3年度県港局23002-A03号
工事名 … 横浦防波堤外補修工事
工事場所 … 女川港(横浦地区) 牡鹿郡女川町横浦地先
工 期 … 自)令和04年03月11日
至)令和05年03月24日
発注者 … 宮城県石巻港湾事務所
請負者 … 津田海運株式会社
所在地 … 宮城県石巻市のぞみ野1-1-2
連絡先 … TEL:0225-23-0181(工事部)